我が社は製品すべてを不用となった衣服から製造している、テキスタイルリサイクル100％の会社です。
例えば、Tシャツ1枚を作るには約2,700リットルの水が必要です。
また、新しい綿を育てる過程で農薬が、染色工程では有毒化学物質が使われ、3.9キログラム以上の二酸化炭素が排出されます。
しかし、SC GRAND社のすべての製品（原料、糸、生地、ファッションアイテム）は
100％不用となった衣服が再生され生まれ変わったものなのです。

つまり、私たちは地球のために以下のことを行っています。

1、1ヶ月あたり2億リットルの水の削減
2、1ヶ月あたり30万キログラムの二酸化炭素の排出の削減
3、1ヶ月あたり36万本のプラスチックボトルに相当する量のプラスチックの削減
4、新しく綿を育てることをしないため我々のサプライチェーンでは農薬を使用することがなく、大地を守ることにつながります。
5、消費者使用前・使用後の不用品を使って色を分類し、新しい生地に仕上げるため染色の工程がなく、海を守ることにつながります。

このような取り組みにより、我々はこの30年間、新しい衣服や原材料を作ることで生じる環境汚染を減らし続けているのです。

地域の村民たちはパイナップルの栽培を行っており、その過程で一部の作物がゴミとして廃棄・焼却されることは避けられません。
これらの廃棄物は環境汚染を招きます。
特に焼却による汚染は現在タイやその他の国々で空気汚染の大きな問題となっているPM2.5の発生を引き起こします。

そこで彼らと協力し、我々の強みを生かして研究開発やアップサイクルにおいて支援を行うことで、
廃棄物を糸やその他のもっと価値のあるものに変えることができるようになりました。
彼らはもはや廃棄物を焼却したりゴミとして捨てることで汚染を作り出すのではなく、それらを売ることができるのです。
彼らの家族は天然資源を利用して各々の村でより高い収入を得、生活水準を上げることができるようになりました。
最も大切なのは、彼らがそれぞれの故郷で持続可能な生計を立てる手助けを行えるということです。
さらに、我々は消費者使用前・使用後の不用品を用いて新たなリサイクルデニムを作るため、
タイのローカルブランドと共にリサイクルデニムプロジェクトを立ち上げています。

私たちは過去30年間これらの事業を行っています。
祖父母が取引を始め、その後母が紡績工場を経営し、私の家族は衣服の不用品と関わり続けてきました。
次は私たちの世代がファッション産業について見通し、100％リサイクルされた素材を用いることで地球の環境を守り、
真に持続可能な会社になるときです。